2015年ドラフト指名選手の残した結果~ドラフト&育成力の本当の結果を暴き出す⑧ [ドラフト会議]
12球団ドラフト&育成力の本当の結果を暴き出すべく、
第七弾で、2015年のドラフトで
入団した選手が残した結果を、
ポイント制にして表してみます。
具体的な判定・結果分析方法は
下記タイトルをクリックしご参照頂きたい。
「プロローグと評価判定方法」
簡単に述べると
・選手の年齢は学年年齢で統一。各選手の出身を「高投」「高野」「大社投」「大社野」「25投」「25野」の6つに分類。
・「高投」「高野」は22年~07年、「大社投」「大社野」大学・社会人は22年~11年、
「25投」「25野」25歳以上は22年~13年に、それぞれドラフト指名された選手が今回の調査対象。
・出身ジャンルをケースA(若手)・B(中堅前期)・C(中堅後期)・D(ベテラン前期)に分類し、各ケースにつき、ノルマを設定。
・「成功選手」「準成功」とも、 各ケースで設定したノルマを達成した選手にはポイントを付与。「予備軍」は そのペースから、将来的に成功選手になる可能性が 高い選手。「成功選手」については早出世や、ノルマを上回る成績、投手なら通算防御率、野手ならOPS・盗塁数でボーナスポイント提供
これはあくまでも選手の評価を、
分かりやすくするための目安だが・・。
1~3p=「準成功中心」←(チームが推移する上で)単年ベースでレギュラーだといえる選手。
4~6p=「普通成功選手」←(同)複数年ベースでレギュラークラスの選手と言えるレベル。
7~9p=「上位成功選手」←(同)常時チームのレギュラーの選手と言えるレベル。
10~12p=「大成功選手」←(同)常時チームの主力選手と言えるレベル。
13~15p=「特大成功選手」←(同)チームを代表する選手であり、リーグ有数の選手でもある。
16~18p=「超成功選手」←(同)チームはおろか、球界トップランクの選手。
19p~=「神成功選手」←(同)明らかに球界最高峰選手で、球史に確実に残るレベル。
カッコ内は左から、ジャンル・年数・ドラフト順位・世代(ケース)。
その横はポイント数。
引退の他、メジャー挑戦・FA・トレード退団した選手は文語に説明をつける。
(今オフにそうなった選手は〇をつける)。
《2015年》
【阪神】9p
<成功選手>青柳(大社投・8年目・5位・C)9p
【広島】10p(0p)
<成功選手>西川龍(大社野・8年目・5位・C)10p(今年FA退団)
【横浜】10p
<成功選手>今永(大社投・8年目・1位・C)10p(今年メジャー挑戦退団)
【巨人】5p
<成功選手>中川皓(大社投・8年目・7位・C)5p
【ヤクルト】1p
<予備軍>高橋圭(高投・8年目・3位・B)1p
【中日】19p(16p)
<成功選手>小笠原(高投・8年目・1位・B)10p
<準成功>木下(25野・8年目・3位・C)3p
<準成功>福(25投・8年目・4位・C)3p
<準成功>阿部寿(25野・8年目・3位・C)3p(昨年トレード済み)
【オリックス】16p(0p)
<成功選手>吉田正(大社野・8年目・1位・C)16p(昨年メジャー挑戦)
【ロッテ】0p
なし
【ソフトバンク】0p
なし
【楽天】10p
<成功選手>茂木(大社野・8年目・3位・C)10p
【西武】0p
なし
【日ハム】8p
<成功選手>加藤貴(25投・8年目・2位・C)7p
<予備軍>井口和(大社投・8年目・3位・C)1p(今オフ移籍)
まず、全体的に見て、 この年はおそらく2010年代で、 最大の不作であろう。
実際に、大枠で「勝ち組」の16p以上は、
中日とオリックスのみ。
逆に、大枠で「負け組」の9p以下が
過半数の7球団もあり、特に小枠で「失敗」になる4p以下が
4球団も占める。
まず、吉田正(オリックス→メジャー)が、 今回の大社野で最高の成績。
メジャー挑戦も納得の形で、
旅立った。
他にも、高卒から、小笠原(中日)、
大社から西川(広島→オリックス)、今永(横浜→メジャー)、茂木(楽天)、
と大成功選手以上がそれなりにいるが、
全体的に小粒なのは否めない。
「勝ち組」が、 準成功選手をたくさん出した中日、 吉田を輩出したオリックス。
「平凡」に終わったのが、阪神・巨人・日ハム。
この年はとにかく不作だったので、
レギュラー獲得できただけでも、
良かったと思うところか。
「失敗」はヤクルト・ロッテ・ソフトバンク・西武。
大豊作の16年に勝ち組だった西武以外は、
不作で仕方ないとはいえ、痛い展開だ。
〇通算成績
※()のカッコは選手流失の減点したポイント。<>のカッコの選手はケースAの若手のみ掲載。
【阪神】141p<大成功選手以上4名、成功選手6名、予備軍2名>
【広島】105p(105p→95p)<大成功選手以上4名、成功選手3名、準成功1名、予備軍2名>
【横浜】83p(79p→69p)<大成功選手以上2名、成功選手1名、準成功(1名→0名)>
【巨人】79p<大成功選手以上2名、成功選手2名、準成功2名・予備軍3名>
【ヤクルト】69p(58p)<大成功選手以上(2名→1名)、成功選手4名、予備軍1名>
【中日】94p(76p→73p)<大成功選手以上3名、成功選手(2名→1名)、予備軍4名>
【オリックス】130p(110p→94p)<大成功選手以上(5→4名)、成功選手1名、準成功1名、予備軍3名>
【ロッテ】77p(75p)<大成功選手以上2名、成功選手4名、予備軍2名>
【ソフトバンク】43p(38p)<大成功選手以上1名、成功選手2名、準成功1名、予備軍1名>
【楽天】59p(49p)<成功選手1名、準成功2名・予備軍2名>
【西武】82p<大成功選手以上3名、準成功1名・予備軍3名>
【日ハム】85p(82p→81p)<大成功選手以上2名、成功選手(5名→6名)、準成功1名・予備軍2名>
この時期くらいから、年数を遡るごとに、
若手の人数よりも
通算ポイントの方が大事になってくる。
この年から、25組と大社組は中堅後期、
高卒組も中堅前期になる。
そのため、この年から過去に指名された選手が、
既にある程度以上のポイントを上げるような
成績を残していない限り、
今後大きな飛躍をすることを見込むのは、
年齢的に次第に難しくなっていくからだ。
セリーグは、阪神が断トツ独走状況が続き、
広島が阪神以外には1歩リードだが、
西川がFA退団してポイントが入らず、
実質面でも阪神と差が開いている。
中日が連続勝ち組ドラフトで、
その次に来たが、流失が多く、
横浜・巨人と実質面は大差はない。
代わりにヤクルトは少し低迷が目立ってきた。
パリーグは、オリックスが
吉田のポイントが入らなかったが、
ドラフト&育成は断トツ続きである。
ロッテ・西武・日ハムがここまでの勢いが止まり、
オリックスの流失分を差し引いても、
まだ追いつけない状況にある。
楽天は低迷から抜け出せず、 この辺りが中堅球団から抜け出せない理由か。 ソフトバンクは、完全に ドラフト&育成がお手上げ状況にある。
第七弾で、2015年のドラフトで
入団した選手が残した結果を、
ポイント制にして表してみます。
具体的な判定・結果分析方法は
下記タイトルをクリックしご参照頂きたい。
「プロローグと評価判定方法」
簡単に述べると
・選手の年齢は学年年齢で統一。各選手の出身を「高投」「高野」「大社投」「大社野」「25投」「25野」の6つに分類。
・「高投」「高野」は22年~07年、「大社投」「大社野」大学・社会人は22年~11年、
「25投」「25野」25歳以上は22年~13年に、それぞれドラフト指名された選手が今回の調査対象。
・出身ジャンルをケースA(若手)・B(中堅前期)・C(中堅後期)・D(ベテラン前期)に分類し、各ケースにつき、ノルマを設定。
・「成功選手」「準成功」とも、 各ケースで設定したノルマを達成した選手にはポイントを付与。「予備軍」は そのペースから、将来的に成功選手になる可能性が 高い選手。「成功選手」については早出世や、ノルマを上回る成績、投手なら通算防御率、野手ならOPS・盗塁数でボーナスポイント提供
これはあくまでも選手の評価を、
分かりやすくするための目安だが・・。
1~3p=「準成功中心」←(チームが推移する上で)単年ベースでレギュラーだといえる選手。
4~6p=「普通成功選手」←(同)複数年ベースでレギュラークラスの選手と言えるレベル。
7~9p=「上位成功選手」←(同)常時チームのレギュラーの選手と言えるレベル。
10~12p=「大成功選手」←(同)常時チームの主力選手と言えるレベル。
13~15p=「特大成功選手」←(同)チームを代表する選手であり、リーグ有数の選手でもある。
16~18p=「超成功選手」←(同)チームはおろか、球界トップランクの選手。
19p~=「神成功選手」←(同)明らかに球界最高峰選手で、球史に確実に残るレベル。
カッコ内は左から、ジャンル・年数・ドラフト順位・世代(ケース)。
その横はポイント数。
引退の他、メジャー挑戦・FA・トレード退団した選手は文語に説明をつける。
(今オフにそうなった選手は〇をつける)。
《2015年》
【阪神】9p
<成功選手>青柳(大社投・8年目・5位・C)9p
【広島】10p(0p)
<成功選手>西川龍(大社野・8年目・5位・C)10p(今年FA退団)
【横浜】10p
<成功選手>今永(大社投・8年目・1位・C)10p(今年メジャー挑戦退団)
【巨人】5p
<成功選手>中川皓(大社投・8年目・7位・C)5p
【ヤクルト】1p
<予備軍>高橋圭(高投・8年目・3位・B)1p
【中日】19p(16p)
<成功選手>小笠原(高投・8年目・1位・B)10p
<準成功>木下(25野・8年目・3位・C)3p
<準成功>福(25投・8年目・4位・C)3p
<準成功>阿部寿(25野・8年目・3位・C)3p(昨年トレード済み)
【オリックス】16p(0p)
<成功選手>吉田正(大社野・8年目・1位・C)16p(昨年メジャー挑戦)
【ロッテ】0p
なし
【ソフトバンク】0p
なし
【楽天】10p
<成功選手>茂木(大社野・8年目・3位・C)10p
【西武】0p
なし
【日ハム】8p
<成功選手>加藤貴(25投・8年目・2位・C)7p
<予備軍>井口和(大社投・8年目・3位・C)1p(今オフ移籍)
まず、全体的に見て、 この年はおそらく2010年代で、 最大の不作であろう。
実際に、大枠で「勝ち組」の16p以上は、
中日とオリックスのみ。
逆に、大枠で「負け組」の9p以下が
過半数の7球団もあり、特に小枠で「失敗」になる4p以下が
4球団も占める。
まず、吉田正(オリックス→メジャー)が、 今回の大社野で最高の成績。
メジャー挑戦も納得の形で、
旅立った。
他にも、高卒から、小笠原(中日)、
大社から西川(広島→オリックス)、今永(横浜→メジャー)、茂木(楽天)、
と大成功選手以上がそれなりにいるが、
全体的に小粒なのは否めない。
「勝ち組」が、 準成功選手をたくさん出した中日、 吉田を輩出したオリックス。
「平凡」に終わったのが、阪神・巨人・日ハム。
この年はとにかく不作だったので、
レギュラー獲得できただけでも、
良かったと思うところか。
「失敗」はヤクルト・ロッテ・ソフトバンク・西武。
大豊作の16年に勝ち組だった西武以外は、
不作で仕方ないとはいえ、痛い展開だ。
〇通算成績
※()のカッコは選手流失の減点したポイント。<>のカッコの選手はケースAの若手のみ掲載。
【阪神】141p<大成功選手以上4名、成功選手6名、予備軍2名>
【広島】105p(105p→95p)<大成功選手以上4名、成功選手3名、準成功1名、予備軍2名>
【横浜】83p(79p→69p)<大成功選手以上2名、成功選手1名、準成功(1名→0名)>
【巨人】79p<大成功選手以上2名、成功選手2名、準成功2名・予備軍3名>
【ヤクルト】69p(58p)<大成功選手以上(2名→1名)、成功選手4名、予備軍1名>
【中日】94p(76p→73p)<大成功選手以上3名、成功選手(2名→1名)、予備軍4名>
【オリックス】130p(110p→94p)<大成功選手以上(5→4名)、成功選手1名、準成功1名、予備軍3名>
【ロッテ】77p(75p)<大成功選手以上2名、成功選手4名、予備軍2名>
【ソフトバンク】43p(38p)<大成功選手以上1名、成功選手2名、準成功1名、予備軍1名>
【楽天】59p(49p)<成功選手1名、準成功2名・予備軍2名>
【西武】82p<大成功選手以上3名、準成功1名・予備軍3名>
【日ハム】85p(82p→81p)<大成功選手以上2名、成功選手(5名→6名)、準成功1名・予備軍2名>
この時期くらいから、年数を遡るごとに、
若手の人数よりも
通算ポイントの方が大事になってくる。
この年から、25組と大社組は中堅後期、
高卒組も中堅前期になる。
そのため、この年から過去に指名された選手が、
既にある程度以上のポイントを上げるような
成績を残していない限り、
今後大きな飛躍をすることを見込むのは、
年齢的に次第に難しくなっていくからだ。
セリーグは、阪神が断トツ独走状況が続き、
広島が阪神以外には1歩リードだが、
西川がFA退団してポイントが入らず、
実質面でも阪神と差が開いている。
中日が連続勝ち組ドラフトで、
その次に来たが、流失が多く、
横浜・巨人と実質面は大差はない。
代わりにヤクルトは少し低迷が目立ってきた。
パリーグは、オリックスが
吉田のポイントが入らなかったが、
ドラフト&育成は断トツ続きである。
ロッテ・西武・日ハムがここまでの勢いが止まり、
オリックスの流失分を差し引いても、
まだ追いつけない状況にある。
楽天は低迷から抜け出せず、 この辺りが中堅球団から抜け出せない理由か。 ソフトバンクは、完全に ドラフト&育成がお手上げ状況にある。