野村祐輔 VS 北別府 ～「祐輔に足らないのものはこれでわかる？」新旧名選手比較対決2020①

過去オフシーズンに行ってきた企画を
復活させます。
現在の主力選手と、
過去の名選手の成績を分析し、
比較対決を行う企画です。

今回は2回目の登場となる、
200勝投手であり、
カープを代表する名投手である
北別府氏
（白血病との戦いに
勝利してほしいものです。）。

これに対するは、
近年元気はないものの、
カープのローテを守る
野村祐輔。

この２人は、カープでは
あまり例がない、
「技巧派で成功した投手」という
共通点があります。

なお、野村は大卒なので現時点の30歳まで、
北別府は高卒なので29歳までの
成績で分析し、比較対決を行います。

①投球回数

【野村】１０３６イニング
【北別府】２０６７イニング

ダブルスコアで北別府の圧勝である。
北別府は年200イニング以上の年が、
29歳までの時点で6回、150イニング以上も3回も
あるのに対し、
野村は200イニング以上はゼロ、
150イニング以上ですら2回しかない。

②防御率

【野村】３．３８
【北別府】３．５５

通算防御率は先発で３点台前半なら
優秀な部類であるが、
野村は統一球の恩恵も受けているので、 北別府と実はそんな差がない。

③奪三振

【野村】６５４（投球イニングに対する奪三振比：６３％）
【北別府】１１６３（同：５６％）

どちらも先発としても あまり大したことない部類だが、
北別府は５０％台とエース投手としては
間違いなく低い。

④与四球

【野村】２８８（投球イニングに対する四球比：２８％）
【北別府】４８１（同：２３％）

これは逆に2人とも先発としては優秀な部類。
特に北別府の制球力は説明不要レベルとはいえ、
この四球の少なさは、超優秀な制球力の証明である。

⑤被安打

【野村】１０３２（投球イニングに対する被安打比：１００％）
【北別府】１０１８（同：１０２％）

どちらも先発としては、 悪くない成績。
球威はなくても、良いコースに制御できれば
通じるということか？

⑥被本塁打

【野村】７９（投球イニングに対する被本塁打比：７８％）
【北別府】２３４（同：１０２％）

野村は優秀な部類。 逆に北別府は打たれている。

⑦死球

【野村】２９
【北別府】７９

野村も少なくないが、
何より北別府は多い。
2ケタ四球を与えた年だけで、
2回ある。
内角を積極的に攻めた証拠だろう。

＜最終結論＞

野村も良いところはあるが、
やはり投球回数タブルスコアが 大きく、北別府が上であるといえる。

29歳の時点で2000投球回越えは すごい。
あの黒田が35歳で2000回到達、
同じ高卒で弩級の活躍のマエケンが
32歳同だから、これがどれだけ
すごいかお判りいただけよう。

野村はこれを考えれば、 やはりスタミナが課題だと思う。
大卒実働8年でほぼ
ずっと先発ローテ投手をやってきたのに、
７１勝もしておきながら、 通算の完投数はわずか３。 これは少なすぎ。

大瀬良などと違い、
球威で押すのではなく、
技巧派で打たれ憎いが売りの
投手。
30歳になるが、スタミナを
作るか、逆に何かの投球術等を磨いて、
省エネ投法を身に着けて
スタミナを維持するか？方法を考えてほしい。