この選手は、拾われる？～トライアウトの結果から考える（投手編）

神宮球場で行われた、
１２球団合同トライアウトの結果から、
投手で拾われそうな選手を挙げてみる
（野手は次回予定）。

今回も全体で約３０名程度が参加したが、
毎年拾われる選手は数名であることから、
かなり厳しい眼で基準を設定する必要がある。

以下はファクターをクリアするたびに＋１ｐ。
もちろん、同ファクターで期待以上の結果を出したらさらに＋１ｐ。
逆にファクターを大幅に下回ると、 －１ｐとする。
前述のように厳しい目で見る必要があるので、
マイナスを出すことは、失格に直結すると思っていい。

①ＭＡＸのストレートが、 右投手で１４０キロ以上、左投手で１３５キロ以上

ルールが、対戦は打者３名との対戦で、
今回からルール変更され、カウント０－０から始まる。
つまり、中継ぎで登板して１イニング３人対戦するのと、
実質的に同じような球数になるのである。
今までと違い、スタミナにも少しは配慮しなくてはならなくなったこと、
また１２月という寒い季節の開催であることから、
右投手は１４０キロを基準とし、
これを出せれば+１P。 左腕は希少価値があるので、－５キロの MAX１３５キロで＋１ｐ。
そこからは、それぞれこれ以降は５キロ上がるごとに、＋１ｐ。
逆に右投手でMAX１３５キロ以下、 左投手で１３０キロ以下だった場合は、 －１ｐ。
ただし、サイドバンドは＋５キロ、
アンダースローは＋１０キロで考慮。

②奪三振を獲れたか？

投手の解雇者が再雇用された場合は、
どうしても中継ぎ起用が多くなる。
三振を獲れたら、球威があるか、よい決め球があるということ。
そういう投手は需要面からみて、まだ使えるということになる。
なので、 三振が取れることが大事でもある。
三振を１つ取ったら、＋１ｐ。２個目からは増えるごとに＋１p

③四球と長打を出さなかったか？

偶発性もあるが、やはり大事なのは結果(笑)。
このレベルで被安打連発、 四球や長打を打たれるような課題を もっていては当然苦しくなる。
被安打はコースを狙われたりすることもあるから
微妙なところがあるが、
それでも２安打以上打たれた場合と、四球与えた場合と、
長打を打たれた場合は－１ｐ。 なお、失策は免除とする。

＜結果発表＞

２０名以上の参加投手で、高ポイント獲得者は

５ｐ荒西（オリックス）　中尾（ヤクルト）
４ｐ永野（ロッテ）
３ｐ　石井（阪神）　鈴木遼（日ハム）　笠井（横浜）

今回は条件的に投手が不利なので、どうかな？と
思ったが、意外と良い成績を上げた選手が多かった。

二軍でも中継ぎで防御率２点台だし、
荒西は課題だった球威が１４５キロを冬場に出したことで、
実力を証明した感がある。武器のシンカーで三者連続奪三振を
取ったことから、充分右中継ぎで戦力になるだろう。

中尾は左腕だが、逆にこの２～３年の成績が二軍でも悪く、
今回は良かったが、支配下か育成枠のボーダー、という感じだろう。

永野もまた同じで、とりあえず育成枠で良ければ‥と言う感じか。

石井は二軍でも成績良かったが、こちらは一軍活躍がほぼないのがネック。
これも育成枠くらいか。
鈴木は二軍成績もよくないし、一軍の実績も少ない。ただ、まだ２５歳と若いので、
育成枠でも声かかるかもしれない。
笠井はこの成績だけでは、苦しいか。