毎試合失点する中継ぎ陣の傾向と、代わりに使ってほしい投手はこれだ。

カープは巨人に2連勝した。
打線は完全に3連覇したころの
勢いだったが、中継ぎ陣は
2試合連続で失点したので、
相変わらずスッと勝ちきれないのが
不満に残る。

今年、チーム防御率４点台ということで、
佐々岡監督が投手出身監督でありがなら、
多くの人にこのことを叩かれているが、
先発は防御率３．７２で、
QS（先発投手が６回３失点以下の確率）４６％は
１２球団では平均以上なので、それほど問題ない。
逆に中継ぎ抑えは防御率５．０４と、火消しどころか 火着けと化している。

まず思うのが、メンバーの入れ替わりの激しさである。
中継ぎ6傑を挙げてみると・・
※WHIHは１イニングでランナーを出した数。
１．００以下ならチームを代表するレベル
１．２０以下ならセットアッパー、
１．４０以下なら勝ち試合で使えるレベル
逆に１．４０超えると、勝ち試合で使うのは危険。

＜昨年終了時点＞
フランスア
菊池保
レグナルド（退団したが、昨年は防御率３．３４でWHIH１．３５なので、そこそこではあった。）
中村恭
中崎
遠藤（ご存じの通り先発へ転向して大活躍）

＜今年の当初の予定＞
スコット（一軍ではお話にならず。二軍では成績を上げている。）
フランスア
菊池保
中村恭（現在、二軍でも滅多打ち喰らっている）
中崎（２年連続で不振。昨年以降の中継ぎ陣低下の元凶である）
今村（同上。そして二軍でも不振。）

＜現在＞※８月２２日時点
フランスア（２２試合・防御率２．４９・WHIH１．１５）
塹江（２１試合・同２．７０・同１．２５）
菊池保（２０試合・同３．２０・同１．２２）
薮田（１８試合・同４．５０・同１．６０）
島内（１５試合・同３．６３・同１．１０）
DJジョンソン（１３試合・同４．６１・同１．９８）

この流れのメンバーで現在残っているのが、 フランスアと菊池のみ。
塹江の台頭、島内の成長は
当然素晴らしいことだが、
薮田・DJジョンソンは成績低迷である。
そして何より、これまでチームを支えてきた 中崎・一岡・今村が低迷中なのが、 中継ぎ陣の沈下の最大の理由である。

まず、フランスア・塹江・菊池保・島内の４人は、 このままいってもらおう。
フランスアが抑えだが、島内の抑えも適正あると思う。
この２人のパワーピッチングは、抑えなら
とんでもないモノを持っている。

薮田・DJジョンソンは二軍に下げていいだろう。
代わりにお勧めは、先日一軍へ上がった 中堅の中田廉と、かつてのドラ１位の矢崎。
共に二軍では結果を出している。
中田は防御率こそ５点台だが、これは１試合だけ大変打たれたからで、
WHIHは０点台なので、実質は問題ない。
矢崎はこれがラストチャンスだと思ってやってほしい。
あとはスコットと田中。
スコットは嫌悪感強いと思うが、
現在は二軍では立て直しに成功しており、
もう一度チャンスを挙げてほしい。
まずは楽な敗戦処理くらいから始めるといいだろう。
そして高卒２年目の田中はぜひ抜擢してほしい。
一昨年のドラフト時も５位で入団だったが、
３～４位で消えてもおかしくなかった。
二軍では早くも破格の成績を残しており(特に奪三振率)、
ぜひ小柄でありながら、球界を代表する抑えである
森唯斗（ソフトバンク）を目標に頑張ってほしい。