岩本が大成できなかった理由はこれだ！～解雇・引退選手を分析２０１９①

ドラフト前に、
解雇選手の分析を
行っておく。

＜岩本貴裕＞
ドラフト１位・今季３３歳・大卒実働１１年・外野手・左打ち
打席数９８６・打率２５３・三振２２５・四死球２６・出塁率２７１＋長打率４０７＝ＯＰＳ６７８

地元・広島出身のドラフト１位で
長距離打者ということから、
大変に期待が高かった。
２年目の１０年に、まだチームが
弱かったころだが、
２２０打席・ＯＰＳ７７０で一軍レギュラーに
王手をかけた。
しかし、それがキャリアハイになるとは思わなかった。
その後は不振やケガが多く、
一軍レギュラークラスである 結局２００打席以上はこの年と、４年目のみ。 一軍半の目安の一つである１００打席以上も、 ５年目までの４シーズンしかなく、 ６年目以降はずっと１００打席以下
で、チームが強くなる中で、
逆に代打としてもどんどん影が薄くなっていった。

通算成績を見ても、
何より、四死球が少ない。 通算の四死球率３％未満は一軍半以下の 選手としても、異例の少なさ。
これは積極的に打ちに行ったというより、 相手投手の球を見ずに、 やみくもなバッティングに 終始していたことを示す。
三振率が２２％は
長距離打者としては、
ギリギリ許容範囲。
これで済んだのは、
そのやみくもなバッティングで、
無理やり当てたからである。
ところが岩本の場合は、それでも
通算打率は２５０超えるなど、
それなりの成績を上げることができた。
この辺がこの選手の能力の高さ。
そして、何より長打率４００越えなど、
長打は大したもの。
実際に打撃型外野手としても
通算ＯＰＳ６７８は一軍半としては
悪くない部類である
（もっとも、打率２５０なら
出塁率は３００越えが普通で、
そうなればＯＰＳは７００超えて、
今頃引退の話にはなっていないはずだが・・）

つまりこの選手の場合、
上記の長打力などを含めて考えても、
素質は本当に良かったのだが、 それをプロに合わせられなかったのが 大成しなかった原因。
これは本人が打撃の根本を変えなかった意思もあるが、やはり指導者がちゃんと心技体のコーチングをして悪い部分を直さなかったことが、最大の失敗だった。
私も二軍戦観戦レポートでも
すっと言っていたのだが、
指導者が無理やりでも、
矯正すべきだったのである。


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＜木村聡司＞
育成枠１位・今季２３歳・高卒実働５年・内野手・右打ち

一軍出場無し。

ドラフトの時に、本来は４～５位で
指名されると思われていた選手なので、
育成枠で指名されたときは喜んだ。

最初は順調で、二軍でもＯＰＳ６００前後の
成績であり、支配下登録を
あと一歩まできていた。
私が観戦した二軍戦でもいい感じだった。

しかし、今年はＯＰＳ５００を切る低迷と、 小園・羽月の入団もあり、解雇となった。
２３歳とはいえ、育成枠で
高卒５年目ということを考えると、
この成績や状況では、やむを得なかったであろう。