この外野手たちは、一軍で飛躍できるのか？～３月７日カープ対広島社会人戦レポート⑥

３月７日カープ対広島社会人戦レポートの
外野手編です。

下水流(学年年齢で30歳・大卒社会人6年目・外野手・右打者)

この日は３番・指名打者で登場。 ハンカチ世代であります。
ドラフト時も無名であり、入団後も
ずっと一軍半以下で地味な選手ではありますが、
横浜高・青山学院大・ホンダと
名門をすっと通っており、
基本は叩き込まれている選手です。

2打席で無安打でした。
1打席目はスライダーに完全に踊らされており、
2打席目はＪＲ西日本で元プロの加賀美の
ストレートに手も足も出ず、
三振で終わりました。
そのせいか簡単に変えられました。

オープン戦で好調ではありますが、
この日は不調だったようです。
年齢的にはレギュラーの 目が厳しくなっており、なんとか 一軍半で長く生き残りたいのですが、 今年はそのためには、昨年9試合で 終わっただけに少しでも一軍登場したいです。
実績を作ることが、そのための
橋頭保作りになると思います。

高橋大（同24歳・高卒6年目・外野手・右打者）

8番レフトで登場でした。
誠也と高卒同期のドラフト1位入団ですが、 低空飛行が続いております。 それでも昨年は打率２８８で
ＯＰＳ700以上と、少しずつ成績を
残し始めました。

3打席1安打でした。
ただ、その外野安打も 普通のフライだったので、 好守の外野手ならアウトだったでしょう。

振り始めてから
ミートまでの工程がかなり
癖のある打撃なので、
なかなか結果を残せないのですが、
打撃を小さくするなど、工夫は
観られます。
パワーはあるので、小さい打撃の形でも、
飛ばせますので、方向性としては
これでよいでしょう。
しかし、基本的に堂林と同じく、 決めた球しか打てない 対応力の低さがあります。 3打席のショートゴロは
ストレートは待っていたのでしょうが、
完全にスライダーを引っかけた
凡打に終わりました。

また、守備も捕球してからの行動が 遅く、本来ならシングルヒットに なるはずのヒットを、二塁打に してしまいました。 肩も山なりの返球を見ると、
強くはない感じです。

このままでは、誠也や丸がいる
一軍レギュラーの芽はまず無理でしょう。
とにかくまずは一軍半に入りたいのですが、 それには二軍で前半で圧倒的成績を 上げたいのですが、 現状では厳しそうです。

野間（同26歳・大卒４年目・外野手・左打者）

9番センターで登場でした。
昨年は一軍帯同で、９８試合出場しましたが、
大半は守備・代走要員で、
打席数は一軍半としては平均以下となる 85打席にとどまりました。 それもそのはずで、ＯＰＳ４６２は一軍半としても お話にならない成績。 この二軍戦でも9番を打つ有様です。
二軍ではＯＰＳ７３２なので、
二軍卒業少し前ぐらいの成績です。

まず守備ですが、あるフライを
俊足を生かして
間に合っていたにもかかわらず、
キャッチでミスしてエラーを 一つしました。 これは守備走塁要員としては、 痛恨です。

打撃の方は4打数1安打１議席フライでした。
最初の2打席は全然だめで、
1議席目に至っては135キロの
ストレートを空振り三振だったので、
正直、がっかりでした。
それが3打席目は、外野へ大きな
ライナーであり、犠牲フライに
なりましたが、長打になっても
おかしくない当りでした。
そして、4打席目は三塁打を打ち、
この日の活躍者の一人となりました。
３・４打席目はいずれもしっかりと
球を呼び込んでミートしており、
この打撃ができれば、身体能力も
あるので、強い球が打てます。

この打撃ができれば、今年は 一軍での出番が増えるでしょう。 現状としては、まだ今季26歳なので、
丸がメジャー挑戦や
ＦＡ退団でもすれば、松山の
高齢化もあり、一軍レギュラー候補に
一番近い存在です。