巨人のドラフトは課題が明確～12球団ドラフト調査白書⑰・巨人＜後篇＞

まずは前篇を
ご覧くださいませ。

この１０年間の指名人数結果

【支配下指名】５７人

高校生・２４名　
大学社会人・２５名
２５以上・８名　

【育成枠指名】５２人

高校生・１４名　
大学社会人・２５名
２５以上・１３名　


何と言っても 育成枠が５２人は １２球団ダントツ。本指名が５７名だから、
ほぼそれに匹敵する。
逆に本指名は、
毎年５．７名と、
ソフトバンクや広島と同じく、
少ないレベルに属する。
高校生の指名率も４０％を
超える点も、この２球団や
日ハムらと同じ傾向。


＜結論＞

この２年は優勝できていないが、
昨年は近年ワーストだったものの、
一昨年は優勝と僅差の２位で、
その前は２年連続優勝だから、
セリーグの盟主として、
決して悪くない成績である。

総合的には、中日には
勝てないが、広島とほぼ
同じぐらいの成功であり、
セリーグでは悪くない。
これで財力があり、 FA等で選手が抜けない チーム事情を考えれば、 少なくともセリーグ優勝候補で あり続けるのは当然である。

結構当たり外れの年がある印象があり、
そこが中日らとの差になっている。
また、投手から成功選手が 良く出ていて、高卒・大社組も 見事で、今の強力投手陣を支えている。
上位指名の投手が良く当たっているが、
育成枠から山口が出ているのも
見逃せない。

逆に野手は坂本・長野は凄いが、 それ以外は寂しい状況で、
ここ最近の貧打線の原因となっており、
日ハムから陽をFA獲得したのもうなずける。
課題はここである。
今後は、昨年の吉川・
14年の岡本の台頭や、
今後の指名でそれを克服したい。