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新旧名選手比較対決② 黒田vs北別府(後篇) [広島カープ]

前回の続きより。
・・・額面上のここまであり。本題はむしろここから。

④実働年数

黒田は大卒で20年。学年年齢で新人1年目は23歳、引退時は42歳。
北別府は高卒で19年。同19歳と37歳である。
そのため、比較は難しい。
だが黒田は先発投手の合格点である
規定投球回数+防御率3点台を初めて出したのが27歳なのに対し、
北別府は22歳とかなり早く、高卒なら6~7年目で出せればOKなので、 出世は高卒としても早い部類だった。逆に大卒なら3~4年目なので、
黒田はむしろ出世は遅い部類。
(ちなみにマエケンはもっと早く21歳だった。
そう意味では北別府とマエケンは似ている。)
逆に最後に達成したのが、北別府は35歳(防御率2点台) 黒田は引退した今季の42歳。 黒田は大器晩成だったのがよくわかる。

⑤被安打・被本塁打

黒田は5年目以降になってからは投球の完成度が一気に上がっている。4年目までは論外だが、
5年目からは一気に安定した。
被安打・被本塁打とも抑えている。
被安打が投球回数を超えたシーズンがメジャーに行ってからも含め
5年目以降は3回しかなく(しかもその内1回は引退した今年)、
これは優秀である。
逆にメジャーに行ってからも、被本塁打率自体は少なく、
外人パワーをも終始抑えていた。
逆に北別府は想像はついていたが、
被安打はほぼ毎年投球回数を上回っているほど、打たれている。 被本塁打も多すぎる。いくら投球回数が多いとはいえ、
年間20本塁打以上打たれたシーズンが11度もあり、
そのうち2回はリーグワーストとなっている。
パワーはお話にならなかった。

⑥奪三振

黒田は国内が2000投球回で、1450奪三振。<
先発投手の場合、投球回数の70%ぐらいで秀逸とされるので それを上回っている。メジャーでもほぼ同じなので、黒田は本気で凄い。
北別府は三振取れないイメージが強いが、その通りで3100回で1750奪三振だから、、奪三振は54%となり
三振をとれない分は投球術でカバーをしていたのだろう。


⑦四死球

黒田は通算が約900四死球であり、3300投球回で割ると27%となり、
先発投手の制球の合格ラインの目安である 「四死球÷投球回数=35%」を楽々クリアしている。 特に5年目以降は引退するまで、一度も下回ったことがない。だが、北別府は約750四死球で3100投球回なので、24%となり、
抑え投手でもなかなか出せない相当優秀な成績であり、
先発としては無双レベルの制球力をもっていた。

<総合>

黒田はやはり総合力が高い。制球も良いし、パワーもあり、三振を取れる技術、
スタミナのどれもが優秀だった。
その分、大成までに時間がかかり上記のように 本格的な成績を上げたのが27歳からという、
文字通り大器晩成だった。
北別府は、やはりケタ違いの制球力と投球術である。 パワーは論外で、三振も取れないが、 それを見事にカバーした。あとはスタミナが優秀だったが、
最高と言われたフォームもこれを後押ししているのだろう。

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