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岡田明丈~新人ながら、力だけでここまでできるとは・・。 [広島カープ]

今回は今季先発ローテで活躍した昨年のドラフト1位投手の岡田です。
(詳細な成績は以下)http://baseballdata.jp/playerP/1500092.html

結果的には先発ローテの4番手を守り、
89回で4勝3敗ながら防御率3.02。OS(6回までに3失点の確率)は68%。
いずれも大卒1年目の投手としては良好である。

89回で四死球25は、先発投手としては野村・ジョンソンらに匹敵するほど、優秀な部類である。
ただ、野村らと違うのは被安打89と投球回数並みに打たれており、
これが100回未満で防御率3点台となった要因。それでも奪三振も投球回の7割弱と悪くなかったりするなど、地力はある。
内容からみても、もう3勝ぐらいしてもおかしくなかった。

投球内容を見ると、「抑え投手じゃないの?」というぐらい、ストレートで押し、あとはスライダーというタイプ。
この2つだけで投球の9割というのは、先発投手では珍しい。
投球の3分の2のストレートが被打率246と先発投手としては優秀な部類。
力で抑えることができている。
だが、問題はスライダーで被打率323。これが沢山の被安打を許した結果だろう。

そのため右打者の被OPS(出塁率+長打率)791。右投手としては先発投手でも苦戦の部類。逆に左打者は同599と野村やジョンソン同様にカモにしている。

逆にいうと、ストレートとスライダーだけでここまでできるということは、ある意味凄い。特に左打者は完全に力だけで抑え込んでいることになる。
ただ、右打者にはその手が通じていない。
具体的には、真ん中の玉はもちろん、打たれないはずの外角低めや内角高めを打たれるということは、
失投を捉えられたり、右打者からは球筋が見えやすかったりして狙い撃ちされるのだろう。

この課題はいずれも努力でクリアできる話。 あとカーブも悪くない投手なので、ぜひ来季は使って投球の幅を広げてほしい。 それができたら、2ケタはもちろん、体力次第では15勝以上もありうる。それには体力向上もあるから課題がさらに多くなるわけだが、
なんとか頑張ってほしい。
上記のとおり素材の優秀さは証明されているだけに、 それだけにモノになった時の凄さはハンパない。



タグ:岡田 カープ
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