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<カープ選手の今季解析>田中広輔~最高の1番打者に唯一足らないものは? [広島カープ]

今日から、昨年も行った企画ですが、キャンプ開幕まで1日1選手のペースで、
カープの選手のそれぞれの今季を振り返る企画を行います。
順番は野手・投手を交互で行い、野手は打撃数順、投手は先発投手のあとに
登板数順に進めてまいります。
もちろん、他に緊急ニュースがあればそちらを優先します。

第1回はカープで打撃数1位の田中広輔のこの1年を振り返ります。
(具体的な成績は下記を参照願います)
http://baseballdata.jp/playerB/1300059.html

143試合679打席と、フル出場に加えセリーグ打席数最高となった。打席数最高は、1番打者をずっと勤めていた証拠である。大変に立派なことである。

そして出塁率367+長打率372=OPS739と打撃成績も素晴らしい。 1番打者の出塁率は350越えは優秀である。なんと最多安打王の菊池を上回るのだ。
守備走塁に優位があるので、OPS700以上で優秀な部類となる
(実質の評価は内野で守備走塁にアドバンスがあるので+100でOPS800以上。
ちなみにOPS800以上は中軸打者の目標。つまり、中軸を担う選手と同格の評価である)が、
これも高い出塁率が生きて達成している。

また、失策はリーグ最多の18だがこれは最多出場の裏返しでもあり、その証拠に守備率は975。遊撃の守備率の合格ライン970なのでそれは超えており、これも良くやっている。特に問題ない。

このように、打撃と守備は優秀だが一つだけ不満がある。
それは走塁。なんとリーグ2位の盗塁数(28)なのに、足に問題があるのだ。理由は盗塁成功率609と低いこと。1番打者としては失格である。盗塁成功率については以下を参照していただきたい
http://www.sabrmetrics.info/baseball/0023.html
・・つまり盗塁は700以上の成功率がないと意味がない。
そうでなければ(相手に足攻撃があることを示すため)10盗塁程度で充分であり、
それ以上は得点を減らすだけである。
ましてやカープは猛打線があるのだから、無理に走らずに出塁したら長打を待てばよいのだ。
もし、田中が無理に走らなければ、チームはわずかに届かなかった
90勝・700得点も可能であっただろう。

課題は明確であり、とにかく盗塁の精度を上げること。それを補正できれば、同じく球界を代表する1番打者だった石井琢朗(現コーチ)の次ぐらいの通算成績を残す可能性もある。

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コメント 2

久山 将

よく分析していて かんしんします
田中選手に限らす カープ選手に足りなさすぎるのは スポーツマンシップ リスペクト
いくら エンターテイメントとはいえ 一応 スポーツ ですので 数十年ぶりの優勝で 必死だったのはわかるが
人として を無くしては 悲しいですね
by 久山 将 (2016-11-25 07:25) 

DEVI

ご意見ありがとうございます。
スポーツマンシップ リスペクトは大事ですね。
by DEVI (2016-11-27 22:42) 

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